2月17日 月曜日
前日準備は、家庭科室でのもち米洗いから始まります。
今年のもち米の量は例年より少なめながら、なんと110kg。
お米洗いには保護者ボランティアのお母さん方の力が欠かせません。
多数の方に参加いただき、テキパキかつ和気あいあいと作業をしてくださいました。
次に、当日もち米を小分けにしてセイロに入れる配膳室、丸め場となる多目的室を、それぞれ衛生面を考慮して入念に養生します。
おやじたちは、運動場で釜戸や臼を出して組立てます。釜戸は6基、臼は4基、かなり大がかりです。
羽釜にクレンザーを塗るのも久しぶりです。
初めてのおやじも先輩おやじから色々と教わりながら作業を進め、暗くなる前に準備が完了しました。
前日夕方からは、お餅つき大会事前説明会です。
タイムテーブルや担当の持ち場、衛生管理などの注意事項を確認します。
たくさんのおやじが参加し、活発な意見や提案も飛び交って、場が熱を帯びてきました。
安全第一を誓い、明日に備えます。
お餅つき大会当日を迎えました。
班長以上は早朝5時半に集合し、ヘッドライトを頼りにお湯を沸かすため釜戸に火を入れます。
通常はいるはずもない時間帯の学校で、暗闇の中、しかも火をみると否が応でもテンションが上がります。
おやじは6時半に集合です。少しずつ明るくなってきました。
全体でのブリーフィングのあと、恒例のカップ麺で腹ごしらえをして一日が始まります。
昨日洗ったもち米を蒸し布を敷いたセイロに一定量入れ、釜戸で順次蒸します。
セイロは3段まで重ね、時間管理をしつつ「下入れ、上出し」で蒸し状態を一定にするよう努めます。
ムードメーカーで、配膳室・蒸し場のリーダー“とみやん”も珍しく真剣な眼差しをして、活動報告用の写真に収まります。
蒸しあがったもち米を、お湯で温めた臼に入れます。
ノウハウを継承のため、最初にベテランが手本を披露します。
3人で臼の周りを旋回しながらこねて、お米を潰します。
ある程度潰れたらつき始めます。力強い杵さばきに、「よいしょ〜!」という声が響きます。
1臼めは少し柔らかめの仕上がりでしたが、さすがの手さばきで餅を“ばんじゅう(トレー)”に取り上げます。
続いて経験の浅いおやじたちが見よう見まねで餅をつきます。
最初は恐る恐るですが、回数を重ねるごとに様になってきます。
お餅を“返す”のにも経験が必要で、今年は後進の育成に力を入れ、新たな“返し手おやじ”がたくさん誕生しました。
丸め場では、最初につき上がった「肥沃米」のお餅を鏡餅にします。
表面にシワが残らないようにするなど見た目が重要で、ここは、ベテラン小和田さんの出番。
きれいに出来た鏡餅を三宝に乗せ、ヒロ会長が軽トラを飛ばして豊中不動尊に奉納。谷住職が笑顔で迎えてくださいました。
周囲もすっかり明るくなり、いよいよ開場。
真冬にしては温かく、風もない絶好の餅つき日和です。
オープニングを飾るのはおやじ会員も所属する太鼓グループ“桜太鼓”。
この日のためにアレンジした演奏で、夢の競演に花を添えてくれました。
この日は終日、太鼓子ども教室の開催や、つき場での太鼓での盛り上げをしてくれました。
桜太鼓さん、ありがとうございました!
そしておやじの餅つきには、アメフトXリーグの “パナソニック インパルス“が欠かせません。
今年もシーズンが終わったばかりのところ駆けつけてくださいました。
力強く、そして疲れ知らずのインパルスメンバーがいると餅つきが断然加速します。
シーズンの慰労に、おやじ調達リーダーを務めたスーパー会計”山さん”のチョイスで美味しいプロテインを差し入れ。
インパルスの”シャーク岸本”リーダーが、来シーズンの日本一奪回を誓ってくれました!
インパルスが合流してどんどん餅がつき上がり、丸め場・トッピングエリアの多目的室は大忙しですが、たくさんの保護者ボランティアのお父さんお母さんが活躍し、楽しい雰囲気の中で丸餅が次々と出来上がります。
丸め場のリーダーは川口さんが務めました。
経験豊富なOBにアドバイスをもらいながらも、一番忙しい多目的室を見事に切り盛りしました。免許皆伝です。
校庭では、こちらも3年ぶりのインパルスによる”子どもアメフト教室“が開催され、お揃いのチームTシャツをプレゼントされた子どもたちが多数参加しました。
押し合い、ボールをもってのラン、そしてパスキャッチに分かれ、インパルスの皆さんと楽しい時間を過ごしました。
ここから未来のアメフト選手が生まれるかもしれません。
お昼の時間になりました。
今年の賄いは、当会会員がオーナーを務める“チャイナダイニン 浪漫路”の特製中華弁当。
「おやじは全員、一人あたり3臼分の餅つきを行うこと!」という厳しい御触れを守ったメンバーが家庭科室を訪れ、空腹を満たします。
インパルスメンバーはごはん特盛に加え、出来立てのお餅も頬張り、さすがの食欲。笑顔の中で午前中の疲れを癒しました。
午後からラストスパートに入ります。
子どもたちもお餅つき体験に参戦してくれ、楽しいとリピートする子もいました。
ちなみに鏡餅以外のお餅は、柔らかめに仕上がる「羽二重」というもち米を使います。
トッピングは、レギュラーのきな粉、砂糖醤油、磯辺(醤油+のり)に加え、今年はあんこを新たに加えました。
お昼過ぎには準備したお米を全てつき終わり、みんなで記念撮影。
コロナ前と同じ構図の写真ですが、餅つきが開催できた喜びで感慨もひとしおです。
明るいうちに片づけをします。
冷たい水道水で洗い物をしつつ、今年は佐藤よOBが新兵器のケルヒャーを持参し、羽釜の汚れを洗い流しました。
また手洗い場からの排水の流れが悪いことが分かり、急遽側溝の土を取り除く作業も行いました。
これだけ大勢の人がいると何でもスピーディーに進みます。ほぼ予定時刻通りに全作業が終了しました。
夜は3年ぶりの打上げ。
お昼の賄い弁当のお店“浪漫路”で絶品中華に舌鼓を打ちつつ、餅つきの慰労やコロナ禍の地道な活動の振り返り、また昔話にも花が咲きました。
なかなかできなかった新旧メンバーの交流も深まり、会場のムードは最高潮に達しました。
心地いい疲れと達成感に包まれた瞬間でした。
みなさん本当にお疲れ様でした!