12月15日 日曜日
平成19年8月16日(木曜日)
清水です。 まずセットするにあたり、観賞のみを目的としてセットするのか、産卵させるためのセットにするのかを決定してください。
・観賞のみは3〜4年、まれに5年間と長生きします
・産卵させると2〜3年から3〜4年と若干短命になります
・観賞用セットの場合は、オス・メス共いつでも見たり触ったりが可能です
・産卵用セットの場合は、オスを見たり触ったりするのはいつでもOK、
メスはマットや産卵木にもぐる為、通常夜中が多い食事時以外は不可になる
観賞・産卵用を問わず、大ケース(W370×D220×H240)がお勧めです。 置きスペースの関係上、中ケース(W300×D195×H205)でもOKですが、(産卵用セットの場合は特に)大を勧めます。 ケースのメーカーは問いません。 大きさは、小生が使用しているモノで、あくまで目安です。
「マットの種類」
マットには、クヌギ・コナラ・エノキ・ブナ等の原料木の違いと「生オガコ」か「発酵マット」の違いがあります。 木の材質としては、オオクワが一番好きなクヌギを選んでください。 (以外ではコナラでもOKですが??? エノキ・ブナは私的にNOです) 「生オガコ」があれば一番いいんですが、最近少ないんで・・・ニオイは多少きつくなりますが、「発酵マット」で全然OKです。 通常、クワガタショップのオーナーやプロ(???)のブリーダーといわれている人達は「生おがこ」より「発酵マット」を好んで使用しているようですが、小生が両方とも数回にわたり試した結果は「生おがこ」の方が優れていたということです。
「まとめ」
・マットの材質はクヌギ(100%粉砕)
・「生オガコ」が一番、無ければ「発酵マット」で良
・A品B品がある場合は当然A品を選ぶ (値段が若干上がりますが何百円の違いです)
「産卵木の種類」
マットと同じく、材質的にクヌギ・コナラが普通、モセリ等オオゴンオニくわがたの為のレイシ材。 それぞれの材質の中でも更にクヌギAA材・クヌギA材とか品質ランクがあります。 それは、産卵木の「太さ」や「木の芯」が無か大有か若干有とかの違いです。 他に高温殺菌クヌギ・・・とか色々ありますが、自分で使用前に殺菌処理をするので、この辺は関係なし。
「まとめ」
・産卵木はクヌギの「芯無し」の最高品を「くわがたショップ」を数店舗回ってでも探す。
・これも値段的には100円か200円程度の違いですので、良品を根気良く探す。
※ 経験上、産卵木はとても重要です。良品が無い場合は清水に相談が一番かも!
※ 産卵木の太さにもよりますが大ケースの場合、1ケースに3本入れます。
(太い木を2本でも可)
上項目通りの良質クヌギ産卵木を手に入れても、そのままでは使えません。 (100均でも売っている)耐熱バケツを準備し、購入した産卵木を縦向きに3本共入れる。 3本いっぺんに入らない場合はバケツを2個にするか2度に分ける。 バケツに入れた3本の産卵木の上に浮かんで来ないように錘(何でもいい)を載せる。 沸騰させた熱湯をバケツ上面いっぱいいっぱいまで入れる。 産卵木が熱湯を吸収して水位が下がり木の上面が水上に出るようなら、またバケツ上面まで熱湯を足す。 その状態のまま、1日ほっておく。 産卵木に本当に芯が無ければ、錘を取っても木は沈んだ状態になっているはずです。 こうなれば、準備完了でベストです。 錘を取った時に若干浮力が残っていて、浮いて来たとしても・・・まあ、大丈夫です。
・上記の産卵木の雑菌処理方法は、詳細部分は愚生が考え出した清水スペシャルです
・他の方法としては、電子レンジとかもあるようですが、十分な水分をも同時に含ませる
この方法が今のところはベストと思っています
・この方法を他のくわがた飼育グループでもメンバーの全員が用いて好結果を得ております
・この作業は、オオクワ幼虫の天敵で既に産み付けられている可能性があるタマムシ・
キマワリ・カミキリムシ・・・等々害虫の卵等を駆除すると共に、オオクワ幼虫の育ち易い環境
でもあると思っています。 生きている自然木には必ず水分が含まれていますもんね!
・さらに一番大切な幼虫割り出しの際も水分により木を柔らかくしたため、幼虫を傷つける
(殺してしまう)事なく割り出すのに大変役に立ちます
『観賞用セット方法』
これは簡単で、購入したクヌギマットをケースに約3〜5cm敷き詰め、ゼリーを2〜3個入れ、オオクワのオス・メスを入れるだけ。
ひっくり返り防止の材木等を入れる場合、やはり上のように、産卵させないので、もうちょっと簡単でいいですが、熱湯をかけたりして雑菌処理してから入れてください。
『産卵用セット方法』
・ケースに約2〜3cmマットを敷き詰める
・殺菌処理を終えて、バケツの中で水に浸かっている産卵木を
そのままボトボトのまま、ケースの両端に木の太いモン順にまず2本いれる
・先に入れた産卵木2本が7〜8割埋まるまでマットを入れる
・両端の産卵木の間に押し付けるように最後に残っている木を入れる
・その最後に入れた産卵木がほぼ見えなくなる位までマットを入れる
・ゼリー3個とオオクワ、♂♀ペアーを入れてやる
※ いずれのセットの場合も入れた直後は♂♀の相性等が心配なので、
できれば数日間は暗い所で触らずに、そっとしておいてやる。
※ お渡しした時のミニケースの通り、大ケースに合うビニールをかけ
(爪楊枝で6〜7箇所穴を開け)てから、ケースのフタをしてください。
※ ビニールは産卵木に十分含ませてある水分(ケース内)の乾燥を
防ぐと共に害虫の侵入を防ぎます。(霧吹き等不要です)
※ 開閉を重ねるうちにビニールが一部でも裂けてきたら新しいモノに取り替えてください。
※ 奥方様の嫌がるニオイも防ぎますし・・・ビニールは重要です。