OBで2代目の会長を務めました藤井です。 私の仕事で「街づくり」に関する冊子を現在製作中です。そのコンテンツの 中に「地域の活性化と、その地域のコミュニケーションを育成するには!」と 言う様なテーマの設定があり、色々と行政など含めて取材を行っています。 その中で、現在注目されているのが、全国各地で創設されている「おやじの 会」です。自治省の調べでは、HPの数だけで800件を越え、全国に4000以上の 団体が存在するそうです。そこで、その歴史を調べてみて、改めて知りえた、 発足の原点をご紹介します。
まず原点と思われるのが、東京都中野区の区立中野富士見中学校で86年に 起きた「中2いじめ自殺事件」がきっかけのようです。生前に級友から「葬式 ごっこ」をされ、その時に使用された色紙には、担任を含め4名の教師が署名 をしていました。学校を「廃校にしろ!」だの、色々なバッシングで学校の 中はもちろん、保護者も疲れきっていたそうです。そんな中で、当時のPTA 会長が「学校は地域の核、学校を守りたい」と、周囲の父親達に呼びかけて 「おやじの会」を立ち上げたそうです。会は一月位で立ち上がり、山手線 一周のナイトウオークなど、色々な企画を行い、教師や子ども達の名前と顔が お互いに分かるようになり、夜の徘徊や、非行がおさまり、荒れていた学校が 落ち着いたそうです。
そして、91年に同様の事件が豊中の中学校で起き、富士見中学校の声援を 元に、「お父ちゃんの会」が立ち上がり、荒れた学校が静まったそうです。 その評判で、豊中の中学校に広がり始め、それが小学校へ、そして、全国に 広がったのです。富士見中では、「学校に土足では踏み込まない!」を会の 原則とし、モンスターペアレント的にならない様にし、学校を見守る地域の 目として継承されているようです。 しかし、'09の3月に中学の統廃合により、富士見中の「おやじの会」は、 中学校と共に23年の幕を閉じました。最後は、全国の多く「おやじの会」が 悩んでいる問題として、会員がOBばかりになり、若い現役のお父さん方が 入らず、人数不足も幕を閉じる一つの要因だった書かれていました。 現状、少路おやじの会ではそのような問題は無いのですが、OBになっても 「地域のために!」というよりも、多くのおやじ達が地域での知り合いに なれば、防犯的にもご自身の家族のためになります。出来るときだけで結構 です。顔を出していただき、緑丘地域での、おやじのネットワークを広げて 行きましょう!これからも、宜しくお願いします。
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